銀メダルを胸に紀州由良ナイン

 一般財団法人日本リトルシニア中学硬式野球協会関西連盟の阪神タイガース杯・全日本不動産協会杯・第52回秋季大会は30日、住之江公園野球場で決勝が行われ、和歌山ブロック代表の紀州由良は橿原磯城(奈良)に延長8回、12―13で惜しくも敗れたが、堂々の準優勝。紀州由良は今月開幕のシニア、ボーイズ、ヤングの関西中学生硬式野球3リーグ代表によるタイガースカップ、来春のシニア全国選抜野球大会に出場する。

 初優勝を狙う紀州由良は、大会を通じて好調の打線が、この日も粘り強さを発揮。2点を追う2回に上田の適時打等で、3回に橋本らの適時打等で3点ずつ得点し、試合をひっくり返した。直後に逆転を許し、再び追う展開となったが、4回に中村汰門の適時打で1点、7―12の5回に田端のスクイズ等で2点をかえし、なおも6回に柴田の2点二塁打等で同点。8回にサヨナラ弾を浴び、あと一歩及ばなかったが、大いに健闘した。

 大会は関西8ブロックの代表30チームがトーナメントで熱戦を展開。上位4チームが23日からの第18回タイガースカップ・中学生硬式野球関西№1決定戦、上位9チームが来春予定されている第29回日本リトルシニア全国選抜野球大会へ、紀州由良はいずれも4年ぶりで、タイガースカップには3回目、全国選抜には9回目の出場を果たす。

 個人表彰もあり、紀州由良からは優秀賞を柴田美音選手(御坊2年)、敢闘賞を中村汰門選手(丹生2年)、ベストナインを一塁手で吉岡来輝選手(箕島2年)、三塁手で上田涼恩選手(丹生2年)が獲得。原政隆監督は「投手の調子が上がらない中、打線でカバーできた。試合ごとに自信をつけ、特に精神面での成長が結果につながったかな。バックもミスなく、タイガースカップでは投手陣が奮起し、守備からリズムをつくる自分たちの戦いで頑張ってくれと思います」と話していた。

 紀州由良のメンバーは次の皆さん。
 川口隆司(会長)、原政治(事務局長)、原政隆(監督)、原啓介、石方雄基、朝間茂教、仮谷宗彬、西川孝志、津田智久、湯川絋光(以上コーチ)、本林真理(スコアラー)、岩橋凜空、中村汰門、吉岡来輝、野﨑健友、笹晶、井原拓夢、前川歩輝、井藤凛、柴田美音、竹山晴翔、北村朱輝斗、中村綱二朗、井上日光、上田涼恩、山村祐麻、谷口輝、笹楓飛、芝田藍翔、木澤瑞己、田端藍聖、石橋希聖、三木健太郎、橋本和弥、坂本壱樹、谷村颯音、石井大誠、五嶋友聖、上山海渡