仁坂吉伸知事は26日の定例会見で、冬場に向けて新型コロナの第8波とインフルエンザの同時流行に強い懸念を示した。

 現在のコロナの感染状況については「県ではちょっとぶり返している感じがする。全国的に数字には表れていないが、それは感染者の全数把握をやめてハイリスクな人だけが登録して、軽症の人は登録していないからだと考えられる。(和歌山県のように)まじめに感染者をフォローしているところでは増えている」とし、「軽症者も陽性者登録センターで自発的に登録しておいてほしい。軽症でも高熱が出れば入院できるような態勢にしている」と説明。「インフルエンザが今季は流行するといわれている。コロナもインフルエンザも両方うつらないためには、ワクチンを打っておいてほしい。私も数日前にインフルのワクチンを接種した」と述べた。

 このほか、串本町の民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」を運営するスペースワン株式会社が、年末に予定していたロケットの初打ち上げを来年2月末に延期したことに対する考えも問われ、「いつまでに打ち上げなければならないということはなく、十分な準備をしてやってくれればいい。延期は大きな問題ではない」との認識を示した。