
今回御紹介する本は、2019年本屋大賞を受賞の『そして、バトンは渡された』の著者瀬尾まいこの作品です。
主人公・大学生の梨木匠は学業・スポーツ・芸術全てにおいて平凡なことがずっと悩みだったが、中学3年生の十月に不登校の女生徒・三雲さんが久しぶりの登校の際、空気を読んで手助けした事から人の心を読めると周りから言われ、本人もそう思い始める。
高校生の時は吉沢くんを、大学生では香山くんを手助けし、いろんな人々にかかわっていき、友達になっていく。特に大学生で始めたバイト先での話がこの本のメインです。口の悪い店長の心の変化、新しく入ったアルバイトの常盤さんの完全に閉ざしている心の扉が開かれる場面など、心が暖まります。
なかなか、この時代にここまで他人の心に寄り添えるだろうかと自問自答しながら、でも読み終えるとホロっとして暖かい気持ちになる作品ですし、これから訪れる秋の夜長にもピッタリです。
ちなみに三雲さんから名字が変わって登場する河野さんはこの作品においてキーパーソンです。


