
14日のきょう、鉄道が開業してから150周年を迎えます。なかでも関西は「私鉄王国」と言われており、阪急、阪神、京阪、南海、近鉄の大手5社を中心にさまざまなサービスが展開されています。そんな関西私鉄でも阪急電車はどこか品がありおしゃれなイメージ。京阪神の私鉄ユーザーにも序列認識があるようで、「阪急沿線に住む人の生活水準は少し高い?」なんて言われているそうです。
この本は「JR時刻表」や「旅の手帳」などを発行している交通新聞社の新書部門から出版されており、交通に詳しい専門家が、関西で圧倒的なブランドを確立している阪急の歴史や細部にわたるサービスのこだわりなどについて徹底的に検証し、解説しています。鉄道好きもそうでない人も楽しく学べる内容になっています。
阪急といえばピカピカの「阪急マルーン」と言われるあずき色のような車両の色が特徴。開業以来すべての車両の塗色を統一、その上品なイメージの象徴となっています。やはりそこには細部までのこだわりが。なんと洗車は5日に1回行われ、雨や花粉で汚れた場合もその都度洗っているそう。私も阪急の車両に何度も乗ったことがありますが、ホームにやってくるマルーン色のピカピカ車両は何度見てもワクワクするものです。
また、阪急は世界初のものも多く、梅田駅にあるムービングウォーク(動く歩道)や自動改札機も初めて設置されました。このほか、宝塚歌劇団などの娯楽や住宅地開発なども先駆けて事業化。鉄道輸送だけでなく、利用者の生活や沿線地域活性化につながる事業の展開は、その他の私鉄に大きな影響を及ぼしたと言われています。
読み進めれば進めるほど、その深い歴史と伝統を垣間見ることができます。その歴史があるからこそ、「別格だ」と思わされるのかもしれません。(鞘)


