
田辺市龍神村殿原の住民有志が休耕田を利用して整備したフジバカマの花畑「ふじばかま園」に、渡りチョウのアサギマダラが飛来し、訪れる人の目を楽しませている。
ふじばかま園は、自宅ガレージをリフォームし、住民交流の場の「100円コーヒー 小町茶屋」を開いている杉本町子さん(72)が代表を務める殿原環境美化グループが整備。今年春、上富田の2つの団体から苗を分けてもらい、自分たちで育てた分も合わせて約200本の苗を植え、先月中ごろから花が咲き始めた。
12日は約20匹のアサギマダラが飛び交い、墓参りのついでに見に寄ったという田辺市の主婦(44)は、「めっちゃ飛んでてびっくりした。アニメの『鬼滅の刃』でしか見たことがなかったけど、本物を見られてよかったです」とにっこり。
杉本さんは「SNSで発信してくれる方も多く、ここ数日は遠くからも多くの方に来ていただいています。まだ増えるかどうかわかりませんが、今週いっぱいはいてくれるかな」と話している。
場所は市龍神行政局前を通る国道425号から、丹生ノ川沿いの県道を東へ入り、殿原のB29戦死者慰霊碑のある惣大明神前の橋を渡って約400㍍の小町茶屋(龍神村殿原675)のすぐ近く。