
みなべ町の高城小学校(夏見和敏校長)で4日、シャボン玉名人の鯰江(なまずえ)作弘さん(67)=滋賀県草津出身=を迎えて理科の授業が行われ、全校児童48人が参加した。
元高校の化学の教諭だった鯰江さんは定年退職後、本格的に特大シャボン玉作りに取り組み、割れにくく膜の薄い玉になるよう材料となる液体の配合を試行錯誤。釣り竿や大きな網目状のロープを使って一度に約3000個ものシャボン玉を作れる「シャボン玉ホイホイ」なども自作している。
この日は児童の前で実演が行われ、子どもたちも専用の道具を使ってシャボン玉飛ばしを体験。無数の虹色の玉が宙に浮かぶと歓声が上がり、なかには直径2㍍ほどもあるような特大の球体を上手に作り上げる子もいた。
6年の西悠斗君(12)は「ゆっくり後ろに歩くとうまくできました。こんなに大きなのを作ったのは初めてで、とても楽しいです」と笑顔。鯰江さんは「言葉での説明よりも、とにかく体験して楽しんでもらいたい。その上でどうしてシャボン玉が虹色になるのかなどを考えてもらえれば」と話していた。