店内で迫力の演奏を披露するなかへち清姫太鼓(写真奥)

 田辺市龍神村広井原、国道371号沿いに23日、ドライブイン「龍の故郷(ふるさと)」がオープンした。

 京都で建設業の社長をしている山本進さん(70)と妻の久美子さん(59)が経営。3年ほど前から京都と白浜町の2拠点で生活するようになり、以前から夫婦で夢に描いていたそば屋を開業しようと、田辺市などで店舗物件を探していた。数年前までドライブイン「龍の里」として営業していた店舗が売りに出されているのを見つけ、購入。今年6月末から準備して、協力してくれる地元スタッフとともに手作業で改装した。

 龍神村などの紀州材を使って木の温かみのある空間づくりにもこだわった。物販スペースでは地元産品や土産物、菓子、パンなどを販売。食堂ではオープンから3日間、限定の焼き肉弁当などを販売。今後はアユやゴンパチなど龍神ならではの料理を提供、将来的にはそばも出す。掘りごたつになった座敷もあり、囲炉裏型テーブルでイノシシ鍋やアユの串焼きもしていきたいという。

 オープンイベントでは「なかへち清姫太鼓」のメンバーが迫力の演奏を披露。来場者には餅や菓子のプレゼントがあった。25日までは地下スペースで龍神村クリエイターズによる段ボールアートや木工のワークショップも行われている。営業時間は午前8時から午後6時まで。定休日は木曜。

 龍の故郷代表の久美子さんは「前から龍神の美しい星や川、空気が大好きで、物件が見つかった時には運命を感じました。龍神の自然を満喫しながらみんなが憩える場になれば」。オープンイベントに来ていた田辺市中辺路町の前田実さん(73)は「人口減少はどの地方でも抱えている問題。こうやって新しい施設がオープンしてにぎわってくれるのはありがたい」と話していた。