先月、特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、御坊署が御坊市御坊の御坊西町郵便局長に感謝状を贈った。電話で話しながら局を訪れた客に声をかけ、架空請求でだまされているとアドバイス。普段から心がけているという客とのコミュニケーションが奏功し、適切な対応と迅速な通報で詐欺被害の未然防止に貢献した。その局長さんは高校の同級生で以来の友人。真っ直ぐで人情に厚い、彼らしい行いだと思う。

 一方その後、県内で特殊詐欺が多発。8月25日に和歌山市の80代女性が200万円、30日に海南市の70代女性がキャッシュカード1枚をだまし取られて200万円、9月2日に和歌山市の70代女性が500万円、10日に和歌山市の80代女性が189万円、12日に海南市の70代女性がキャッシュカード4枚をだまし取られて計120万2000円の被害が確認されている。いずれも現金やカードを手渡しての被害。これでは金融機関やコンビニでの水際対策も発揮できず、本当に一人ひとりの意識が重要。

 筆者は「きしゅう君の防犯メール」に登録しており、先日「他人にカードを渡さないで」という件名で「キャッシュカードをダマし取られ、お金が引き出される事件が多発しています」という内容の配信を受けた。詐欺につながるとみられる電話、メールや被害があれば手口を紹介。特殊詐欺専用フリーダイヤル(0120―508―878・これはわなや)を啓発している。

 防犯メールは、詐欺電話の内容や注意をはじめ、防犯、子どもの安全、交通関係の情報、警察からのお知らせをタイムリーかつピンポイントに配信供する県警の電子メール配信サービス。「私は大丈夫」ではなく、防犯意識を高める意味で登録を。(笑)