新型コロナは、減少傾向が続いている。第7波のピーク時には全国で新規感染者数が25万人を超えていたが、今は5万人台まで減少。コロナ対策を政府に助言する専門家組織は第8波への懸念を示しており、コロナはまだまだ続くようだ。
ただ社会は徐々に、コロナ前の状態へ、もしくはコロナ対策をした新たな形で動き始めている。日高高校では3年ぶりの文化祭を実施した。同校の文化祭は、附属中生は学習発表など、高校1年生は教室でインスタ映えするフォトスポットづくりや迷路など、2年生は体育館でダンス、3年生は学校の玄関前でフランクフルトなどの模擬店を運営する。
筆者も過去何度か取材に行ったことがあるが、工夫を凝らしたフォトスポット、クラスで何度も集まって練習したであろうダンス、そろいのTシャツで調理や接客、会計など担当に分かれて連携しあって運営する模擬店。いずれも生徒たちが一つになって取り組んできた努力が見られた。
そんな文化祭が今年復活した。例年のように一般は入れず、模擬店も調理はせず既製品を仕入れるなど、形は少し変わったが、生徒たちの盛り上がりはコロナ前と同じように感じた。
高校3年生にとっては、最初で最後の文化祭。そんな3年生の何人かに話を聞いたが、皆一様に「楽しい」と笑顔を見せた。続いて諦めかけていた文化祭を最後に行うことができたことへの喜びと感謝を語ってくれた。コロナの中、入学した3年生。さまざまな制限に苦しめられる学校生活となっただろうが、そんな中だからこそ当たり前の生活への感謝の気持ちがこれまで以上に育まれている。最初で最後の文化祭を精いっぱい楽しもうとする3年生たちを見て、そう感じた。(城)


