高台へ避難する住民たち

 防災週間(5日まで)に合わせ、美浜町上田井区(大野清区長)は4日、農免道路沿いに新しく完成した上田井区高台への避難訓練を行った。大津波が発生したと想定し、残暑厳しい中も120人以上の住民が参加し、避難所設営や炊き出しなども実践。2011年9月の紀伊半島大水害からちょうど11年の節目でもあり、もしもに備えて防災意識を高めていた。

 午前9時、「大地震で大津波が発生しました。高い所へ逃げてください」との区民放送が流れたのを合図に、住民が続々と高台を目指した。手をつないで歩く親子、駆け足で高台への坂道を一気に駆け上がる子ども、高齢者の背中をゆっくり押しながら避難する人の姿がみられた。18分以内に参加者全員の避難が完了した。

 高台ではトイレ設営、テント張り、電源設置、給食の4班に分かれ、それぞれ機材の取り扱いを実践。4基あるマンホールトイレを組み立てたり、ガソリン発電機を使って電源を確保するなど汗だくになりながら取り組んでいた。給食班はガスコンロでお湯を沸かしてアルファ米の炊き出しも行い、もしもに備えて知識と技術を高めた。

 大野区長は、集まった住民に「大津波が起こったときは2日程度は高台から降りられないと思う。自分の命は自分で守るよう、家族で避難方法を考えほしい」と啓発。訓練を終え「これからは若い人に積極的に参加してもらえるように取り組んでいきたい」と話した。

 上田井地区には今年度中に、メモリアルウエスト南側の町有地に避難タワーも建設される。