高城中体育館で松元監督㊧の指導を受けて練習する学生

 みなべ町清川の本誓寺「ふるさと道場」で25日から29日までの4泊5日、広島県東広島市にある近畿大学工学部の空手道部の学生26人が3年ぶりの夏合宿を行っている。 ふるさと道場は赤松宗典道場主が青少年育成の場として2001年春に完成。以来毎年、200人近い青少年が無料の宿泊道場で合宿するようになった。近畿大学工学部空手道部は、赤松さんと、現在も同空手道部の監督を務めている松元和昭さん(54)が01年冬に知り合いになったのをきっかけに、02年春から合宿スタート。その後、夏場の合宿に切り替わり、赤松さんは座禅指導や講話で精神鍛錬に協力。学生からは「地獄のふるさと道場」と呼ばれ厳しい鍛錬となったが、世界やアジア大会で優勝する学生も出た。また、合宿が定着するにつれ地元の協力者が増え、新宮や本宮から足を運んで炊き出しに来る人もいる。

 今回は学生たちが初日、高速みなべインターチェンジを車で降りたところから、早速道場まで15㌔を走った。練習は本来ふるさと道場で行っているが、コロナ禍のため広いスペースが確保できる地元の高城中体育館、宿泊は同道場となっている。

 同部は今年5月の第59回西日本大学空手道選手権大会で4年ぶり4回目の優勝を飾った。今後、15人が出場予定のとちぎ国体(10月)や世界ジュニア選手権(同)、そして最大の照準となる全日本学生空手道選手権(11月)に出場予定。昨年9月に全日本空手道連盟ナショナルチーム監督にも就任した松元監督は「里山の静かな自然環境の中は精神鍛錬をするのにうってつけ。大会を通じてステップアップし、目指すは優勝。赤松和尚はじめ和歌山の多くの人の支えに感謝しています」。赤松さんは「ふるさと道場から日本一や世界に羽ばたく選手が育ってくれていることをうれしく思います。学生たちには大人になって、また弟子とともにこの地に戻ってきてくれれば」と話していた。