御坊市スケートボード協会(上山絢太会長)は25日、三浦源吾市長に市内へのスケートパーク建設を求める陳情署名1万1655筆を提出した。

 2013年に山田勝人議員が議会の一般質問で初めて建設を提案。14年、21年の一般質問でも取り上げた。今年1月には関係者らが東京五輪金メダリスト四十住さくら選手のプライベート練習場を見学し、「第1回御坊市にスケートパーク建設を実現するための協力者会議」を開催してきた。5月に開かれた協会の第1回総会で住民署名に取り組むとしていた。

 署名活動は6月から開始。総数1万1655筆の内訳は、御坊市内3714筆、日高郡内3818筆、その他の県内3644筆、県外479筆。

 上山会長ら協会関係者9人が市役所に三浦市長を訪ねて署名を手渡した。三浦市長は「3カ月足らずで市内外からこれだけたくさんの署名が集まったことはスケートパーク建設に対する期待の表れ。大きな意義がある」と述べた。上山会長は「すごい数の署名が集まったと思います。御坊の活性化にもつながると思いますので早急につくってもらいたい」と要望した。副会長の北岡政宗さん、柳岡健さんらも「スケートボードを通じて人とのコミュニケーションにもつながる」「愛好家が増えているのに滑れる場所がない」などと建設を求めた。これらの意見に対し、三浦市長は「全国的にもスケートボード場が増え、参考にできる施設も多くなっている。建設に向けての課題をクリアしていくことが大切で、担当課を含めて十分に話し合ってもらえればと思います」などと答えた。

 協会によると、初心者から上級者まで楽しめる競技場の建設を目指し、全国大会などが開催できる規模を考えているという。