美浜町三尾のカナダミュージアムで9月、カナダ移民ゆかりの人物にスポットを当てたパネル展が開かれる。企画したのは、東京大学大学院農学生命科学研究科農業資材経済学専攻修士1年で三尾でカナダ移民について調査している岩永淳志さん(23)。2年前には三尾とカナダでたくましく生きた中津フデさんにスポットを当てた展示会を開いている。第2弾で、今回はカナダで活躍していた三尾ゆかりの人にスポットを当てたいと、日系カナダ人コミュニティーの中心人物だった村尾敏夫さん(1920~2020)を取り上げる。

 岩永さんは2019年8月から1年間、東京大学を休学して三尾に住み込み、地域の人とかかわってカナダ移民の聞き取り調査を行った。美浜町が背景に登場する好きなアニメ「AIR」の聖地巡礼で町を訪れたのがきっかけ。アメリカ村という名前に興味がわき、カナダ移民のまちだと知った。高校の時、仲の良かった司書の先生から卒業記念でもらった本に、三尾とカナダ移民の歴史が書かれていたという「運命的」な出会いにもなり、三尾にひかれていったという。実際に生活して、三尾だけでなく美浜町の魅力にハマっていると笑顔で話してくれた。

 東京大学経済学部に入学したが、今は三尾ありきで農学の大学院に進んでいる。「同期は官僚2年目でもう部下がいたり、大手企業で働いていたり。こんなことをしているのは私だけ」という表情はすごく生き生きしていたのが印象的。将来的には三尾を拠点に地域が活気づくような事業を展開したいと目標も聞かせてくれた。まちの魅力とは、そこに住む人の魅力でもある。三尾にまた新しい魅力が加われば美浜町はまた魅力的になる。(片)