激しいダンスで観客を魅了

 日高川町の小中高校生のダンスパフォーマンスグループ「あすなろ倶楽部・絆の星」と、大阪狭山市の表現倶楽部「うどぃ」の舞台「第1回 清流の宴 映し水の誓い」が21日、日高川交流センターで開催された。昼夜2公演に計700人の観客を動員し、あすなろ倶楽部結成10周年の感謝を胸に、子どもたちが演技やダンス、バンド演奏などで躍動し、感動の舞台を披露した。

 主人公は、日高川町で自分の住むまちが好きになれず、学校や家族ともうまく関われずにいたなつみと、大阪狭山市で自分に自信が持てず、大切なはずの表現倶楽部の仲間や練習から逃げ出してしまったこはる。自分の居場所を見失った2人の高校生が、美しい水の流れが時空を超えて交わる「映し水」で巡り合う。この奇跡の出会いをきっかけに自分を見つめ直し、本当の気持ちや大切なものに気付き、再び光に向かって歩き始める姿をあすなろ倶楽部とうどぃの2人のヒロインが熱く演じた。

 劇中は、ダンサーが揺れ動く感情や荒れ狂う川の流れなどを表現し、迫力の生バンド演奏が聴かせるオリジナル挿入歌で物語を盛り上げ、観客の心打つ舞台を披露。最後は、これまでの活動支援や来場に感謝を伝え、「千客万来~笑みしぐれ~」をうたって踊って締めくくり、会場は大きな拍手に包まれた。

 あすなろ倶楽部・絆の星は、2012年に日高川町の子どもたちが、友好都市大阪狭山市の中高生団体「表現倶楽部うどぃ」と交流舞台を行ったことをきっかけに活動を開始。本公演7回目となった今回は、10周年記念の特別交流舞台として開催し、あすなろ倶楽部・絆の星、体験生の日高川ごんぱっちーず☆、大阪狭山市立公民館青少年セミナー表現倶楽部「うどぃ」のほか、佐賀県で活動する表現の絆みらぃ、飛翔倶楽部たけおも出演。メンバーは「一生懸命はかっこいい!」を合言葉に稽古を積み、本番を成功させた。