野菜を販売する生徒ら

 南部高校の生徒や教員が5日、高速道路吉備湯浅パーキングエリア(PA)で自作の野菜販売や学校のPRを行った。

 同校では2017年度から食と農園科が開設されており、今回PAの一角にブースを設けて、生徒たちが実習で栽培したキュウリ、ナスなどの野菜や手作りジャムを販売。試作中のアイスクリームも無料配布して感想を聞いた。

 中高連携の取り組みの一環として田辺市立衣笠中学校の生徒6人も協力。また、食と農園科の園芸・加工流通コースが今年度入学者選抜から、県の農業科特別選抜として全国の学生を対象に募集していることもアピールした。同科調理コース1年の谷本悠郎(ちから)君は「調理コースでは農業の基礎知識を学びながら調理師免許が取得できます。将来、調理師になって自分で育てた野菜を使った料理が提供できます」と話していた。

 吉備湯浅PAでのPR活動は初めてで、橋本和旭教頭は、「県外の親子連れらに南部高校のよさを知ってもらえれば」。同PAを運営する有田観光物産センター株式会社の垣内清一支配人(67)は、「県内の学校のPRになればと思い、場所提供に協力させてもらいました」と話していた。