求職者に仕事の内容等を説明する事業所の担当者

 御坊市民文化会館で6日、企業合同説明会「日高地方わかやまUターンフェア」が開かれた。30社が参加し、来春卒業予定の大学生や一般求職者ら27人が訪れた。

 主催は、県、ハローワーク御坊、御坊日高地区雇用対策協議会、県経営者協会就職支援センター。今年は30社から139人(うち正社員は126人)の求人があり、求職者は地元企業のブースを回り、じっくりと人事担当者と直接コミュニケーション。会社や仕事内容などの説明を聞いたり、職場の雰囲気や日ごろの業務の流れなどを質問したりと和やかに会話が交わされていた。

 神戸在住の男性(23)は「Uターンを希望しており、気になる企業があったので来ました。気軽にいろいろ話が聞けて、収穫が大きかったです」と笑顔を見せていた。

 20年前は約200人ほどいた参加求職者は10年で半減。その後も年々減少傾向で、今年は昨年より8人減り、新型コロナの影響を受け過去最低だったおととしに次いで少ない27人だった。ハローワーク御坊統括職業指導官の溝脇参さんは「今年は新型コロナ第7波の影響を大きく受けた。大学生等新卒求職者のUターンは大きな課題。すでに取り組んでいる県と協力して、参加者の増加について検討し、若い人材の確保に努めたい」と話していた。