梅の水分量をチェックする岡さん

 連日の猛暑が続く中、日本一の梅の里、みなべ町で、梅の天日干し作業が始まった。

 南高梅は毎年5月下旬から7月上旬まで収穫され、梅干しにする場合には塩漬けし、天日干し。さらにそのあとシソやハチミツ漬けに加工される。紀州みなべ梅干生産者協議会会長を務める清川の岡大輔さん(40)は、突然の雨などでも大丈夫なように農業用ビニールハウスの中で天日干しを行い、所狭しと並べられた梅が酸っぱい香りを漂わせている。

 4Lサイズで好天の日に4日間干し、雨が降れば日数を伸ばし、サイズが小さくなるほど干す期間を短くして調整。専用の装置で水分量をチェックしており、「乾かし過ぎると実が固くなるので、適度な干し加減が大切」という。

 今年の梅の収穫量は平年並みだが、清川地内では雨で実太りが進んだため、全体的にサイズが大きいという。天日干し作業は来年2月まで続き、順次樽詰めして出荷。「梅は夏場の熱中症予防にも効果があり、新たにコロナの抗ウイルス効果も確認されました。より多くの人に食べてもらえれば」と話していた。