優勝旗を掲げて日高中津ナイン

 元高校球児が、出身校別のチームで再び甲子園を目指す「マスターズ甲子園」の和歌山大会は31日、紀三井寺公園野球場でベスト4が激突し、日高中津が2018年の第1回和歌山大会以来2回目の優勝を果たした。日高中津は阪神甲子園球場で開かれる全国大会で11月20日に長野代表と対戦する。

 マスターズ甲子園は全国の高校野球OBらが性別や世代、キャリアの壁を超えて出身校別にチームを結成。再び甲子園を目指す大会で04年に第1回、和歌山大会は18年から開催されている。新型コロナの影響で3年ぶりとなった今年の第3回和歌山大会には18校のOBチームが参加。4月10日から熱戦を繰り広げてきた。

 日高中津はこれまで初戦の2回戦で海南を13―4で退け、3回戦は耐久が棄権したため不戦勝(7―0)。この日は、社会人や大学野球で活躍するOBを中心に46人で臨み、準決勝で和歌山工を10―1、決勝で田辺を9―0で下した。大会を通じて打線が爆発。バックが無失策で投手陣をもり立て、細峪規良監督(44)は「甲子園を目指して一致団結、優勝できてうれしい。理解、応援してくれる家族のおかげでもあります」と笑顔。「後輩たちの頑張りが力に、私たちの頑張りが励みになれば。そういう伝統を大事にしていける機会。甲子園では前回敗れていますので、何とか勝てるように頑張りたいと思います」と話していた。