力強い発表を行う湯上さん

 第49回商工会青年部主張発表和歌山県大会が23日、和歌山市のダイワロイネットホテルで開催され、日高ブロック代表の紀州備長炭製造、B―STYLEの湯上彰浩さん(35)=日高川町坂野川、町商工会青年部=が最優秀賞に選ばれた。

 大会は、商工業の発展と意欲ある企業の台頭を図るとともに、今後の青年部活動の活性化を目的に開催、県内6ブロックの代表が、青年部活動を通じた地域振興や自社経営等の活動事例を題材に発表した。

 湯上さんは「地方の活性化を担う青年部~社会貢献から新ブランド創造に向けて~」をテーマに発表。製炭業を営んでいた父に代わって5年前に家業を継ぎ、仕事の悩みを相談した地元の先輩に勧められ商工会青年部に入会。先輩に教わった「青年部活動は地域貢献のためにある」という言葉が胸に響き、自身の仕事を通した貢献を考えるようになった。

 その一環として紀州備長炭で焙煎するコーヒー豆の商品開発を決めたときは、食品販売を行う青年部員にアドバイスを受けたことや、商工会を通じて補助金があることを知り、焙煎機を購入して新事業をスタートできたことなどを発表。昨年からは、地元日高高校中津分校生が取り組む備長炭焙煎コーヒー豆販売に協力していることも紹介し、「青年部の連携と地域貢献の姿勢が新事業を後押しし、地域の活性化につながっていく」と力を込めた。

 審査員からは、活動内容の斬新さや発表力が高く評価され、最優秀賞を受賞。9月1、2日に神戸市で開かれる近畿大会出場を決め、「自分の活動に自信を持って堂々と発表し、日高川町のよさを伝えたい。全国大会目指して頑張ります」と話していた。