アニメ「機動戦士ガンダム」が好きだったためか、子どもの頃から宇宙の神秘にすごく興味がある。宇宙はどこまで広がっているのか、人のような知能の高い生き物はいるのか。そして、人はいつか必ず宇宙の謎を解明すると信じている。

 そんな宇宙や科学をテーマとした体験学習を通して、未来を担う青少年を育成しているのが日本宇宙少年団。全国各地に分団があり、宇宙体験プログラムや水ロケットコンテスト、スペースキャンプ、宇宙飛行士との交流などが行われている。県内では和歌山市内を中心に活動する和歌山分団と、みなべ町を拠点とするみなべ梅の里分団の2つだけ。梅の里分団は宇宙少年団のホームページによると2005年3月に結団したそうで、なかなかの歴史を持つ。先日、7月活動の水ロケット作りを取材させてもらったが、子どもたちはロケット作りに夢中で、実際の打ち上げでは目を星のようにキラキラさせて楽しんでいたのが印象的。ペットボトルという身近な材料を使った工作だが、そういった体験を通じて宇宙への関心が高まっていくのだと感じる。

 県内では現在、スペースワン株式会社が串本町内にロケット発射場「スペースポート紀伊」を建設、今年末のロケット初打ち上げを目指している。民間でのロケット発射場は国内初ということでまちづくりや観光振興の目玉になると期待されている。せっかくなので、宇宙少年団としてはロケット発射場の見学はもちろん、何か連携した取り組みを展開し、一層未来を担う青少年育成につなげていくチャンス。日高の地から将来、宇宙飛行士やロケットのエンジニアになる人が誕生するのも楽しみである。(吉)