最終の試飲で笑顔を見せる生徒

 日高川町の日高高校中津分校で13日、総合的な探究の学習として、1、2年生(計34人)が取り組んでいるコーヒーのドリップバッグ商品化の最終試作が行われた。

 同校では昨年度、3年生が紀州備長炭の製炭職人との協働で、規格外の備長炭を使った炭火で焙煎したコーヒー豆を製品化した。今年度はさらに、1・2年生が焙煎した豆を使ったドリップバッグの商品化に取り組んでおり、ドリップバッグに入れる豆の種類やひき方、分量などを決めるため、試作・試飲を重ねてきた。

 時間をかけて話し合い、コロンビア産豆を使って、フィルターをスムーズに通り、味の濃さもちょうどよくなるよう挽く粗さを調整し、粉の量は8㌘に決定。この日はその最終チェックの試飲で、自分たちで決めたコーヒーの味に納得の笑顔を見せていた。澤本英万君(2年)は「豆の種類や挽き方、粉の量でこんなに味が変わるとは思っていなかった。選ぶのは大変だったけど、自信を持ってお勧めします」と話していた。

 パッケージも新たに考え、茶色の円の中にコーヒー豆のイラストとかわいらしい特徴的な文字で「中津珈琲 紀州備長炭」と書いたデザインが完成。 焙煎コーヒー豆は昨年と同様、100㌘1000円で、ドリップバッグは3個入り500円、7個入り1000円で今月末ごろからSanPin中津で販売をスタートする。