南部5回、志波の適時打で本塁生還の白石
6安打完封の日高・片山
和歌山南陵4回村井が走者一掃の3点二塁打

 第104回全国高校野球選手権和歌山大会は17、18日、2回戦計5試合が行われた。17日の第1試合では効果的に加点した和歌山南陵が有田中央・貴志川・串本古座連合を振り切り、第2試合ではシード校の日高がエースと4番の活躍で熊野に快勝。18日の第3試合では南部が2桁得点で粉河に打ち勝ち、それぞれ3回戦進出を決めた。

 ◇2回戦
有・貴・串連合
002011001 5
02040011× 8
和歌山南陵

 和歌山南陵打線は2回、敵失と植木の左犠飛で2点を先行。同点の4回2死二塁から小野坂の中越え適時二塁打で勝ち越し、なおも満塁として村井が走者一掃の左越え3点二塁打を放った。7回に小森の適時打、8回に上田の犠飛で追加点を挙げ、相手(14安打)より少ないながら、2桁11安打。好機を確実に得点に結びつけた。投手陣は先発上田が3回を、2番手栗林が3回3分の0をそれぞれ6安打2失点、7回無死一、二塁から3番手のエース武藤が3回2安打1失点。バックは2つの送りバント阻止や右翼片岡の2補殺と要所で好守が光った。3回戦は22日の第3試合で箕島と対戦する。

 ◇2回戦
熊野
000000000 0
00000320× 5
日高

 両者一歩も譲らず0―0で迎えた6回、日高は1死から清水、谷口が連打。2死後、4番伊藤の右翼席に突き刺さる強烈な先制3ランで均衡を破った。7回には木村、嶋田の連続二塁打と敵失で2点を追加。4番が一振りで試合を決め、守ってはエース片山が125球を投げて被安打6、6奪三振で完封した。130㌔台後半の力強い直球を軸に、制球よく変化球を低めに集め、凡打の山を築く好投を披露。4回に1死二、三塁のピンチを招いたが、後続を邪飛2つで切って取り、バックも無失策の堅守で力投の右腕をもり立てた。3回戦は23日の第1試合で和歌山工―橋本の勝者と対戦する。

 ◇2回戦
南部
104330000 11
221000001 6
粉河

 南部打線は初回、松上の適時二塁打で先制。3点を追う3回1死二、三塁から志波が左前にはじき返して1点差に詰め寄ると、なおも2死二塁から植の左中間適時二塁打で追いつき、続く周家の左前適時打で一気に逆転に成功した。またも同点とされて迎えた4回、2死から志波、松上の連続適時打と押し出し死球で3点を勝ち越し、さらに5回に1死満塁から志波の走者一掃となる右中間二塁打で3点を追加。14安打の猛攻で昨夏の雪辱を果たした。投げては先発周家が2回4安打4失点。3回から2番手登板の酒田が7回を5安打2失点に抑えた。3回戦は21日の第3試合で神島と対戦する。