大勢の人が集まる海猫屋のブース

 シーグラスや海洋プラスチックゴミを活用したボールペンやアクセサリー製造販売を手掛ける美浜町三尾の「海猫屋」(安藤妃史代表)が、6日から8日まで東京ビッグサイトで開催された「第2回国際サステナブルグッズEXPO2022」に初めて出展。3日間、ブースにはひっきりなしに人が集まる人気となり、企業の関心の高さをうかがわせた。


 安藤さんは昨年1月に海猫屋を開業。美浜町の海岸で拾ったシーグラス(ガラス片)を使ったアクセサリー、ハーバリウムボールペンにシーグラスや海藻、プラスチックゴミ、貝殻をあしらったおしゃれなデザインのシーグラスボールペンなどを手作りし、販売している。


 会場にはさまざまな分野のEXPOが同時に開催され、全体で約400ブース、サステナブルグッズは39ブースの出店があった。シーグラスボールペンは注目度が高く、EXPOを取材に来ていた日テレのニュース番組「ZERO」でも取り上げられた。商品の取り扱いに興味がある企業の担当者が大勢来場し、安藤さんのブースには大手雑貨店、大手百貨店、水族館などから高い関心があった。


 安藤さんは京都外国語大学の学生の手伝いを受けて丁寧に対応。「外国の企業も含めて多くのオファーをいただき、都会の企業のSDGsへの関心の高さに驚きました。ありがたいお話をたくさんいただきましたが、こちらの生産能力の課題もあり、どれだけニーズに応えられるか分かりませんが、美浜町が盛り上がることにつなげられるよう頑張りたい」と話している。


 EXPOには御坊市の大洋技研株式会社もペットボトルをリサイクルして作ったテーブルウェア(プラスチック製食器)「rebirth」を出展した。