所属ジムでファイティングポーズを決める永岡さん

 日本ボクシングコミッション(JBC)関西事務局は4日、大阪市内で3日に実施したプロテスト(C級)の合格者を発表。みなべ町芝出身、大阪経済大学経済学部3年で大阪市のヨシヤマボクシングジム所属の永岡大聖さん(21)=大阪市淀川区在住=が見事、ミドル級で合格した。日高高校時代、野球部で鍛えた体から繰り出す力強いパンチを武器に、今後のデビュー戦に闘志を燃やしている。

 身長179㌢、体重74㌔。野球部時代には3年夏の和歌山選手権大会で、弾丸ライナーとなる右越えの本塁打を放つなど、パンチ力自慢の強打者として活躍した。大学に入ってからは「これまで団体競技だったが、個人競技で新しいことにチャレンジし、自分の力を試したい」と、1年の冬に大学のボクシング部に入部したが、コロナ禍のため本格的に練習を始めたのは2年の夏から。また、近所にあったヨシヤマジムにも通うことになり、他の所属のプロ選手からも刺激を受けて、今年5月に初めてプロテストを受けたが不合格となり、今回2回目の挑戦でパスした。

 ボクシングはC級で4勝、続くB級で2勝すればA級に昇格。その後、ランキングを持ったボクサーや世界チャンピオンに挑戦する権利を得ていく。永岡さんは「ボクシングは大学を卒業するまでのチャレンジにしようと思っています。デビュー戦はまだ決まっていませんが、応援してくれている家族や親戚、友人らに、自分が勝っている姿を見てもらい、恩返ししたい。パンチ力には自信があります」と拳を握り、父栄一さん(45)=株式会社永岡建設社長=は「私自身も昔ボクシングをしていました。息子にも若い時にはいろんな経験を積んでもらいたい」と話している。