団体優勝を飾った箕島(前列左が前田選手)

 第69回近畿高校相撲大会が19日、滋賀県立武道館で開かれ、御坊市の前田哉選手(2年、名田小、箕島中)がメンバーの箕島が団体戦で見事、4連覇を達成した。

 箕島は1回戦で鳥羽を4―1、2回戦は市川を5―0、3回戦で日吉ケ丘を5―0、4回戦で和歌山商業を4―1で退けた。勢いそのままに準々決勝は県農を5―0、準決勝は近大附属を4―1、決勝は報徳を4―1とほぼ圧勝だった。前田選手は3回戦から大将として出場。決勝以外の4試合を勝利するなど優勝に貢献した。個人戦では100㌔以上級と無差別級の2階級に出場したが、いずれも2回戦で敗れた。「団体優勝できてうれしいですが、個人戦では悔しい結果だった。これからもっと練習して、個人戦で勝てるように頑張っていきたい」と話した。箕島は高校総体県予選で団体優勝して全国大会出場をすでに決めており、今回の近畿優勝で弾みをつけた。

 箕島の日高地方出身選手では、中本陽斗志選手(1年、衣奈小、箕島中)が個人戦80㌔未満級で3位と健闘。「絶対下がらないと意識して相撲がとれたのがよかった。次は優勝できるよう稽古を頑張る」と抱負。同じく80㌔未満級では中本樹志選手(2年、衣奈小、箕島中)がベスト8。「自分の弱い所が分かったので、次の大会に向けて強化していきたい」。100㌔以上級では杉本智斗勢選手(1年、野口小、河南中)が初戦で敗退した。「中学では野球をしていたので、3年間のブランクを今年で取り戻したい」と話した。