御坊市名田町野島のNOPPY農園で栽培されているイチゴ「まりひめ」が、東京の京王百貨店新宿店で開催された「お客様が選ぶ! 全国いちご選手権」で、全国のイチゴ25品種の中から2位に選ばれた。10日には東京の明治記念館で表彰式が行われ、代表の小阪英誉さん(37)らが出席し、表彰を受けた。

 選手権は全国に店舗を展開する大手洋菓子メーカー、株式会社コロンバン(東京都)による企画。同社はショートケーキを日本で初めて考案し、全国に広めたとされている。その歴史から、全国のイチゴ農家とつながり国産イチゴを盛り上げようという趣旨で今年初めて開催された。

 選考方法は25品種のイチゴの中から同社がさらに厳選した8品種をワッフルに使用し、5日間限定で販売。順位は購入者の評価アンケートを基に決定された。まりひめは埼玉県の「あまりん」に惜しくも敗れ2位となったが、買った人たちからは「大きくて甘い」と高評価を受けた。

 同農園のまりひめはコクのある甘みと旨みが特長。これらをバランス良く引き出すため、土壌に紀州材を混ぜ、肥料には塩屋のにがりを使用している。御坊市のふるさと納税の返礼品としても人気だ。

 表彰を受け、小阪さんは「東京の消費者にも通用するという自信になった。日高地方はまりひめの栽培に一番力を入れている地域だと思います、日高のイチゴが全国的に有名になるよう今後も精進していきたい」、農園スタッフの妻さゆりさん(37)は「若輩者の私たちを信じ、応援してくれる家族、従業員、お客様に感謝し、少しでも恩返しできるようより一層努力していきたいです」と話している。

全国2位になったまりひめのワッフル