岸田首相は7日、日本の経済成長をめざす「新しい資本主義」政策を掲げた。その中には「貯蓄で眠っているお金を投資へ」といった、投資を促すプランがある。


 日銀のまとめた金融資産の構成割合では、半分以上が現金や預金の貯蓄で、眠っているお金を回さなければいつまでも経済は停滞したままだという。貯蓄を投資に回すことで経済を活発化させ、回りまわって家計に還元されるので皆さんぜひ投資をしましょうということらしい。


 投資で資産形成を行いやすいものとして、政府が推進するiDeCoやNISAがある。iDeCoは私的年金制度のことで、自分で運用して年金を作るというもの。一方NISAは投資初心者でも利用しやすいよう金融庁が定めた投資信託などの金融商品を選んで運用し、どちらも運用益が非課税というメリットがある。2019年に「老後2000万円問題」のニュースが話題となり、公的年金制度だけに頼らず、自分で投資し将来のお金を増やしましょうと注目されている制度だ。今回の政策では、これらの制度がさらに使いやすいよう拡充される予定。


 そもそも投資に抵抗を覚える人もいるだろう。値上げラッシュで生活費が苦しくなるなか、もしかしたら資産が減るかも知れないのに大丈夫なのかと感じる人がほとんどかもしれない。制度運用を推進するならそれに伴うリスクも知りたい。その人に金融知識があるか無いかでさらに格差が進む可能性だってある。


 2ちゃんねる創設者のひろゆき氏が「そもそも貧乏人には儲け話は来ない、来るのは儲け話に見せかけた詐欺」と言っていたのを思い出した。私の場合、まずは知識を身につけ、自己防衛から頑張るべきだなと思った。(鞘)