御坊市は20日、2021年度1年間のふるさと納税の寄付金額が過去最高の11億2458万4000円だったと発表した。初めて10億円を突破し、前年度比では17%増。返礼品数が増えたことなどが寄付の増加につながった。担当の企画課は「ふるさと納税を通じて特産品の魅力を発信し、御坊ファンを獲得していきたい」と話している。

 ふるさと納税は応援したい自治体に寄付すると、住民税額から一定の控除が受けられる制度。自治体では返礼品として特産物などを贈っている。

 市の17年度から21年度までの過去5年間の実績をみると、17年度は1億394万5511円(6501件)、18年度は2億4424万2210円(1万8332件)、19年度が5億9457万423円(4万7564件)、20年度は9億6126万5633円(7万7039件)と順調に推移。返礼品数も17年度末は178品(26事業所)だったが、年々右肩上がりで増加。特に21年度は市職員12人で組織する推進員制度「ふるさと納税PRサポーター」を結成し、事業者に返礼品登録などを積極的に呼びかけ、前年度末の545品(48事業所)から227品(15事業所)増えて772品(63事業)となった。

 寄付者を地域別でみると、東京都が最も多く25%、次いで神奈川県(10%)、大阪府(9%)、愛知県(7%)の順となっている。寄付額では1万円が最も多く全体件数の88・2%、最高額は95万円だった。