バイオセンターで育成中の苗

 日高川町高津尾のバイオセンター中津で17日、郷土山菜イタドリ(別名ゴンパチ)の優良系統苗「東牟婁3」販売の電話予約が開始される。

 東牟婁3は、県林業試験場(上富田町)が県内から集めたイタドリの中から、栽培や加工に適したものを選別した優良系統苗で、若芽の発生時期が早いことや、太くて収穫量が多い、加工時に皮がむきやすいなどの特徴がある。バイオセンター中津では、3年前から培養増殖して育てた苗販売を行っており、今年は17日の午前9時から3000株の電話予約を受け付ける。少量の予約は受け付けず、60株ほど入ったトレー単位の販売のみで、価格は1トレー3000円(税込み)となっている。苗の受け渡しは23日から。

 毎年作付けする必要がなく、植え付け後の手間も少ないことから、遊休地などを活用する生産者が増えるなど注目されており、漬物やドレッシングなどの加工食品も人気を集めている。バイオセンター中津の苗販売も昨年の4000株、おととしの3500株が初日の午前中に完売している。

 苗の電話予約はバイオセンター中津℡0738(54)0095、栽培、植え付けの問い合わせは林業試験場℡0739(47)2468。