ゴールデンウイーク中の5日と8日、屋外でスポーツの取材をした。日高川町川辺の日中の最高気温は、5日が24・9度、8日は24・0度。25度以上の夏日にとどきそうなくらいの暑さに、体力不足のせいか以前と比べて疲れを感じた。

 熱中症で救急搬送される人が多いのは7~8月の夏場だが、例年5月ごろから搬送される人が増え始めるのは記事で書いた通り。暑さにまだ体が慣れていないことが要因の一つとされており、国も4月27日から注意を促すアラートの運用を開始している。より細やかな情報提供で具体的な予防行動を取ってもらうための「熱中症警戒アラート」は、気温のほか湿度や日差しの強さ、照り返しによる放射熱で「暑さ指数」を算出。33以上になると予想されれば前日午後5時か、当日午前5時にアラートが発表される。

 ただ、指数が33より低くても油断してはいけない。環境省の「熱中症予防情報サイト」では、全国計840地点の実測値と推定値が公表されており、25以上28未満は「警戒」、28以上31未満は「厳重警戒」、31以上は「危険」。「警戒」では運動時の積極的な水分・塩分補給に加え、激しいスポーツをする際は30分おきに休憩を取る必要がある。「厳重警戒」では外出時は炎天下を避けて室温の上昇に気をつけ、激しい運動や持久走のスポーツは回避。「危険」では高齢者は安静にしていても熱中症に陥る危険性があり、外出はなるべく避けて冷房の利いた部屋で過ごし、運動は原則中止するよう示している。

 先日筆者の父親が、電話に出ない近所の高齢者宅を安否確認に訪ねていた。特に熱中症にかかりやすいといわれる高齢者や子どもらに気をつけるよう声をかけながら、みんなで注意しよう。(笑)