県春季陸上競技選手権大会第77回国民体育大会県選手選考会が7、8日、紀三井寺公園陸上競技場で開かれた。紀央館高校3年の阪本海月華選手が女子円盤投げで県高校記録を35年ぶりに塗り替えて優勝を果たした。日高地方関係ではこのほか、6選手が9種目を制する活躍をみせた。

 中学生から一般までが出場し、男子26、女子23種目で熱戦を展開。円盤投げの阪本選手は、1投目で41㍍46を投げトップに立ち、2投目も記録を伸ばし、3投目で44㍍34のビッグスロー。昨年のインターハイで2位になった自己ベスト(43㍍48)を更新し、県高校記録(44㍍18)も塗り替えた。県高校記録の更新は35年ぶり。「県高校記録を出せたことはうれしいですが、目標は日本選手権参加資格記録の46㍍40だったので悔しいです。まだチャンスはあるので、もっと伸ばせるよう頑張ります」と話していた。

 このほか日高地方では、男子で丹生中出身、和歌山北高校3年の薗田琉維選手が4×100㍍リレーを42秒19、走り幅跳びを7㍍01、三段跳びを14㍍00で3冠を達成。日高高校3年の三原涼雅選手が5000㍍を15分07秒90で優勝。投てき部門では、W.A.S所属の北亦将成選手(25)=由良町=がハンマー投げで60㍍42を投げ1位となった。紀央館高校からは、3年の尾﨑奎太選手は少年Aハンマー投げを55㍍52、1年の永江翔太朗選手が少年B円盤投げを39㍍27で優勝し、女子でも3年の酒井喜与選手が砲丸投げを12㍍35、ハンマー投げを42㍍69で2種目を制した。