下村さんと一緒に巣箱を作る生徒

 みなべ町の高城中学校(瀬戸敬二校長)で、ニホンミツバチの巣箱作りが行われ、2年生7人が手作りの箱を学校周辺に設置した。

 地域の歴史や文化、産業、世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」などを学ぶ同校独自の梅の里学習の一環。2月にはニホンミツバチを飼育して10年以上になる地元の下村勤さん(78)を招いて、生態や近年は減少していることを勉強していた。

 今回はニホンミツバチを増やす取り組みの一環として、昨年に続いて巣箱を設置しようと手作りに挑戦。生徒たちは2班に分かれ、下村さんに教えてもらいながら、カンナで木を削ったり、電動工具を使って組み上げ、最後にバーナーで表面をあぶって完成させた。

 ミツバチが好むキンリョウヘンの花の鉢と一緒に設置。学級委員長の松井拳志君は「まだミツバチが入ったことがないので、僕たちが作った箱に入って巣を作ってほしい」と話していた。