以前、日高町志賀の柏ビーチで、YouTubeなどで配信されているドラマ「おやじキャンプ飯」の撮影が行われた。近藤芳正さん演じる無愛想で世間と距離を置く元中華料理店経営の主人公が、ソロキャンプをする内容。焚き火の上で中華鍋を振って料理を作るシーンが面白く、気が付けば全エピソードを見終わっていた。

 そんなキャンプはコロナ禍でブームとなっている。先日のゴールデンウイークには柏ビーチにも多くのテントが並び、キャンプを楽しむ姿が見られた。車のナンバーを見る限り大半が大阪からの行楽客で、駐車場も満車状態だった。

 ただ後日、訪れた際に気になったのはゴミだ。大量に捨てられることはなかったが、お菓子の袋や紙コップなどがいくつか落ちており、また隣の浜辺付近にはゴミが散乱していた。このような行為をする人は行楽客の中でもごく一部だと思うが、もっとモラルを持った行動をしてほしいものだ。

 キャンプでのマナーについて調べてみたところ、ゴミを捨ててはいけないのはもちろんだが、焚き火やバーベキューで出る炭や灰も同様だ。炭や灰の捨て場があればそこに捨てるが、ない場合は火消し壺などを使って持ち帰るのが基本となっている。

 さらにマナーの多くは音についてのものが多い。大音量の音楽や大声でうたったりしてはいけないことはもちろんだが、通常の音量の会話も注意。テント内の会話はかなり外に漏れるので、周辺で静かにしているキャンパーたちの迷惑になるという。

 今年、キャンプデビューしようとする人もいるだろうが、気付かないうちに“迷惑キャンパー”にならないよう、しっかりルールやマナーをチェックしておこう。    (城)