由良ブルーカレーで(左から)立巌岩、町キャラクターのゆらの助、潜水艦をイメージ

 由良町で鉄工業を営んでいる有限会社濵出工業(濵出吉高代表取締役)は、ご当地カレー「Yura Blue Curry(由良ブルーカレー)」を商品化し、30日から町内の飲食店などで販売を開始する。ルーは由良の海をイメージした青色で、特産のミカン果汁を使用。商工会長でもある濵出代表は「土産品などで使用してもらい、カレーを通じて地域の活性化につながれば」と話している。

 同社が食品事業に取り組むのは今回が初めて。濵出代表は「カレーは子どもから大人まで誰もが好きな食べ物。由良でしか食べられないご当地カレーを作り、観光客らにアピールしたい」と、昨年10月から大阪の食品会社に製造を委託して商品開発に取り組んだ。

 完成したカレーはレトルトで、三尾川の数見農園のミカン果汁を使用し、ルーはきれいな海をイメージして青色に仕上げた。肉は使用せずにヘルシーな大豆ミートにしているほか、子どもにも食べられるようにと辛さを抑えている。パッケージは海をイメージしたきれいな青が基調。調理方法は通常のレトルトカレーと同じで、熱湯で5分ほど温めて食べる。レンジ(500W)の場合、容器に移し替えてラップをかけ、約2分でOK。容量は200㌘、価格は600円(税別)。大引のストロベリーファーム白崎などで取り扱う。

 今後は土産品のほか、飲食店などでも取り扱ってもらう方針で、濵出代表は「ルーを海に見立て、黒いご飯を使うと潜水艦をイメージできますし、白いご飯で白崎海岸にある立巌岩をつくることもできます。SNS用の写真などにも使ってほしい。ぜひ一度味わってください」と話している。