献花する参列者

 御坊市戦没者追悼式が23日、福祉センターで行われ、遺族ら約50人が963柱の英霊の冥福を祈るとともに、恒久平和への誓いを新たにした。

 市と市社会福祉協議会の主催。三浦源吾市長は式辞でロシアによるウクライナへの侵攻に触れ、「連日多くの民間人が犠牲になっているという報道を目にするたび非常に胸が苦しくなります。一刻も早くウクライナに平和が訪れることを願わずにいられません」とし、「終戦から77年を迎え、あらためて戦争の悲惨さと平和の尊さを心に刻み、次の世代に継承していく責務を果たすとともに、恒久平和の実現に向けて努力していくことが私たちに課せられた使命。全ての市民が夢と希望を持って未来を切り開いていける社会の実現を目指していく」と述べた。

 仁坂吉伸知事の代理で中井寛日高振興局長が代読、小池佐左夫市議会議長、楠本文郎県議がそれぞれ追悼の辞を述べ、市遺族会の仮家正弘会長も「戦争では勝っても負けても得なことは何一つありません。われわれ戦没者遺族は、世界の恒久平和実現に努力していかなければなりません。御霊に対する尊崇の念を語り続けるために、遺族以外の一般の人や児童生徒たちにも追悼式への参加が広がることを祈念します」。その後、出席者が献花した。