豪快なマグロ解体ショーを披露

 印南町の印南漁港内観光・交流拠点「かえるの港」で23日、グランドオープニングセレモニーと記念イベントが行われ、春の陽気のもと多くの家族連れらでにぎわった。

 かえるの港では和歌山市の不動産業・株式会社和み代表取締役の古田高士さん=印南在住=と、西ノ地の株式会社いなみの里梅園専務取締役の藁科恭平さんが中心となって住民参加型のまちづくりプロジェクトに取り組んでおり、地元若者や町、紀州日高漁業協同組合とも連携。漁師小屋11棟をリノベーションし、昨年カフェと産直市場が先行オープン、今回、海鮮丼屋やスイーツ店も営業を開始した。リノベーション工事は設計が御坊市塩屋町北塩屋、溝口建築設計(溝口善久代表)、施工が美浜町和田、株式会社丸紀(山田裕明代表)。

 セレモニーでは古田代表が「2年前から何とか印南町を活性化したいという思いで進めてきてやっとここまできた。きょうはいろんなイベントがあるので楽しんでほしい」。来賓の日裏勝己町長は「かつお節発祥の地として先人たちの開拓精神を見習い、この場所を全国に発信してほしい」と述べた。各種関係団体代表や県議らも交えてテープカットも行われた。

 記念イベントは目玉のマグロ解体ショーに人だかり。重さ50㌔250人前の「よしだ本鮪(プレミア和歌山)」を調理人が豪快にさばいた。家族で遊びに来た弓倉悠暉君(7)は「迫力あって面白かった、食べてみたい」と笑顔だった。

 ほか太鼓やダンス、漫才ショー、御坊市出身の演歌歌手光春さんと和歌山市のシンガーソングライター羅布陽介さんのライブなど多彩に催され、夜は特設スクリーンでの映画鑑賞会なども開かれた。