今年7月25日の任期満了に伴う参議院議員選挙の和歌山選挙区(定数1)に18日、共産党新人で党県常任委員の前久(まえ・ひさし)氏(65)=古座川町=が立候補すると表明した。

 南九州大学卒、和歌山西部民主商工会の職員を経て、1986年から共産党県委員会の職員となり、党の北部地区委員長などを歴任。2012年から党の県常任委員や県・国政対策委員長を務めている。1992年と95年の参院選で和歌山選挙区から立候補したが落選。2019年の参院選では立候補を表明したが、別の野党統一候補に譲る形で出馬を取りやめた。

 今回の立候補に向けては「県が誘致を進めるIR・カジノをストップさせるために全力を挙げる」とし、コロナ対策や消費税率5%への引き下げ、政権交代なども訴えた。

 参院選には自民党現職の鶴保庸介氏(55)=4期=と、NHK受信料を支払わない国民を守る党新人の遠西愛美氏(37)も立候補を予定しており、三つどもえの戦いが予想されている。