濵上校長㊧に目録を手渡す和佐代表理事

 旧丹生村の村長などを務めた森武楠氏(1883~1962年)が村に寄付した山林を基にできた一般財団法人興仁会は、日高川町内の9小学校、4中学校に図書を寄贈した。

 18日は、江川小学校で贈呈式が行われ、同会の代表理事を務める和佐公生教育長が「読書活動の推進にお役立てください。森武楠翁のことも子どもたちにお話ししてもらえれば」と話し、濵上美保校長に目録を手渡した。濵上校長は「読書環境充実のため、大切に使わせていただきます」と感謝を述べた。
今年は町全体で50万円分の寄贈で、児童・生徒数で調整して分配し、図書は学校側で選ぶことになっている。

 山野に在住していた森氏は1944年に、全財産である山林194㌶(東京ドーム41個分)を郷土の発展を願って丹生村に寄付し、その財産を基金に興仁会が発足。教育振興などの事業が行われており、毎年図書や小学新1年生に防災ヘルメットの寄贈を行っている。