昨年発売されたノーパンで履くズボン型ルームウェアが予約1カ月待ちの大人気商品になっていると、インターネット上で話題になっていた。この商品を開発したのは現役女子大生。脱毛サロンの広告にあった「パンツから毛がはみ出ていて彼氏にフラれた」に腹が立った経験が考案のきっかけになり、「パンツは自分のためにはくのに、なぜ他人の目が最優先になっているの」と、クラウドファンディングで出資を集め、わずか3カ月で商品化したそうだ。

 また、大手下着メーカーのワコールは、男性用の「レースの下着」を開発。女性用インナーで培ってきたノウハウとブランドイメージをかけ合わせた全く新しいボクサーパンツを発売したところ、男性の間で「蒸れにくい」「アウターに響かない」と口コミで評判になり、ネット上の通販サイトや同社のウェブストアでは、軒並み売り切れ状態になっているという。

 いずれも「あったらいいな」にハマった商品。こちらはサービスの話になるが、御坊市出身で東京から昨年ふるさとに戻った女性が新たに起業し、衣替えを対象にした衣類・布団クローゼットの収納整理支援サービス「クローゼットケア」を始めた。宅配便で受注した衣類や寝具をクリーニングしたうえで、適切に管理して希望の期間お預かり。保管期間終了後、そのままクローゼットに入れるだけでいい包装で返却する。面倒な衣替えに、シーズンオフにかさ張る衣類。まさに「あったらいいな」のサービスで、そう思ったという人の声も聞いた。

 お客さまの「あったらいいな」に応える――、新聞で言うと、読者の関心を引く記事や情報だろう。意識して仕事しなければならない。(笑)