グランドオープンするかえるの港(写真右が新たに改修された漁師小屋)

 印南町、印南漁港内観光・交流拠点「かえるの港」で進められていた漁師小屋全棟のリノベーションが完成し、23日午前10時から現地でグランドオープニングセレモニーと記念イベントが行われる。

 かえるの港では和歌山市の不動産業・株式会社和み代表取締役の古田高士さん=印南在住=と、西ノ地の株式会社いなみの里梅園専務取締役の藁科恭平さんが中心となって住民参加型のまちづくりプロジェクトに取り組んでおり、地元若者や町、紀州日高漁業協同組合とも連携。漁師小屋11棟のうちの一部をリノベーションし、昨年11月にカフェ「オレンジキッチン」、12月に産直市場「なごみ」を先行オープンさせ、トイレやコワーキングスペースも設けた。

 その後、残りの棟も改修して、新たにオープンするのはなごみで仕入れた魚介などを使った丼を提供する「産直市場なごみの海鮮屋さん」と、地元の果物を使ったパフェなどのスイーツや木製雑貨などを販売する「Wood Park+」。屋外には机や椅子を置いて、オリーブの木なども植栽している。リノベーション工事は設計が御坊市塩屋町北塩屋、溝口建築設計(溝口善久代表)、施工が美浜町和田、株式会社丸紀(山田裕明代表)。

 オープニングセレモニーには町や県の関係者らも出席し、テープカットを予定。記念イベントはマグロ解体ショー(午前10時と午後3時~)はじめ、太鼓やダンス、漫才ショー、ビンゴ大会などを開催。午後1時から、御坊市出身の演歌歌手光春さんと和歌山市のシンガーソングライター羅布陽介さんのライブもある。キッチンカーや浜焼き、地元産品販売ブースも開設。野外映画上映会は午後6時半から、かえるの港内にスクリーンを特設して、アニメ映画「岬のマヨイガ」を上映。鑑賞無料。午後6時半から、星のソムリエによる星空観賞会もある。

 古田さんは「ようやくハード面が整備できたが、観光・交流拠点にしていくにはこれからが本当のスタート。人が集まる仕掛けづくりをしていくため、地域の人にも参画していただき、一緒になって企画を練っていきたい」と話している。

 店舗での従業員も募集しており、問い合わせは古田さんのメールfuruta@nagomi-rea.co.jpへ。