公園内に設置された木製のベンチ

 由良町神谷、株式会社駒井ハルテックは13日、木製のベンチ2台を町に寄贈し、同日、里地内の高架下公園に設置された。

 公園の場所はスーパーAコープゆらの東約200㍍で、国道42号の下にある。日陰でフェンスに囲われているため、子どもを安全に遊ばせられることなどから利用者が多いが、ベンチがなく、母親らは立ったまま子どもを見守らなければならなかった。3月議会の一般質問でも公園内にベンチの設置を望む声が上がっていた。

 このため、町が駒井ハルテックにベンチの製作を依頼したところ、千葉県の同社富津(ふっつ)工場に趣味でベンチを作っている従業員がおり、その人が無償で製作、贈ってくれた。

 ベンチは長さ1・6㍍、高さが45㌢。町のキャラクターゆらの助のイラストなどが焼き印されている。

 ハルテックの従業員6人が公園を訪れてベンチを設置。和歌山工場長の板橋健一さんは「富津工場の社員がいいベンチを作ってくれた。公園を訪れた人に利用してもらいたい」と話し、山名実町長も「地域に貢献していただき、大変ありがたい。お母さんたちも喜んでくれると思う」と感謝していた。