仁坂吉伸知事は6日、県内の新型コロナ感染状況が「ちょっとリバウンドしている」と指摘し、県民に大人数・集団での会食などを自粛するよう求めた。

 3月14日以降のクラスターでの感染状況は飲酒・飲食を伴う送別会などが7件55人、学校の部活動や遠征などが5件107人、保育所・学童保育などが8件110人発生していると説明。大人数・集団での会食には「人数を決めるわけではないが、会食は少人数で静かに楽しんでほしい」とし、県内の医師の送別会で2件クラスターが発生したことには「言うことを聞いてくれなかったのは残念」とした。

 3回目のワクチン接種率は今月3日現在、70代から90代までが85%と高いが、20代、30代は20%にとどまるとし、「高齢者施設での感染者数の推移を見ると、3回目のワクチン接種率が上がるにつれて、感染者数が減っており、3回目接種を早く進めることが大切。若い人も本人のため、社会のためにぜひ打ってもらいたい」と呼びかけた。

 先月30日、和歌山市議会で可決され、今月中に県議会で採決される統合型リゾート(IR)の区域整備計画には「ここまで来た話をつぶしてしまっては大変。和歌山の投資、雇用など将来のため議決してほしい。国でも計画が承認されると思っている」とし、自民党が今月3日に反対決議した衆議院小選挙区の「10増10減」には、「自民党の決議に100%賛成。和歌山のような地方の県の代表が少なくなるのはよくない」との考えを明確にした。