4月から2022年度がスタートした。学校などを担当する筆者は、3月中は卒業式の取材が多かったが、4月は入学式が中心となる。卒業式ではコロナ対策で出席者を限定したり、内容を短縮などしたりしたが、3年目となるコロナ禍の卒業式は卒業生が一部の場面でマスクを外すなど、少しずつ以前の様子を取り戻りつつあるように感じた。

 新聞社にとっての年度末は、異動記事の時期でもある。各自治体や各種団体、学校などの異動で、紙面にはたくさんの名前と役職などが掲載された。筆者も校長や教頭、一般教諭の異動などでたくさんの名前を入力した。一昔前と異なり、資料が紙でなくデータで提供されることが多くなったので、データを記事用に並べ替えて、コピーペーストなどの作業で終わることも多く、大幅に負担が軽減した。それでも入力が必要な場合も多く、最終の確認作業などで、首や肩が痛くなるのは毎年のことだ。

 そんな人事異動で、多くの人が4月1日から新たな担当や配属先での勤務をスタートした。人が動くことで心配になるのはやはり新型コロナだ。昨年も3月下旬ころから第4波が始まり4月中は新規感染者が増加し、5月上旬から中旬にピークを迎えることになった。現在のコロナの状況については2月に全国で一日あたりの新規感染者数が10万人近くになったのをピークに減少に転じていたが、ここ最近は増加傾向になっており「第7波の予兆か」などとも言われている。

 和歌山も同様に増加傾向になってきている。異動では紀北、紀南で行き来するだけでなく、県外からも多くの人が入ってくるだろう。これを機に感染が一気に拡大するようなことがないよう、いつも以上の対策を心がけよう。

(城)