開園式でトーンチャイム演奏を披露する職員

 みなべ町の防災拠点エリアに新しく建設された幼保連携型認定こども園「みなべ愛之園こども園」の開園式と入園式が2日行われ、園児たちの輝かしい未来へ、地域と一体となって取り組んでいく決意が示された。

 職員がミュージックベルで園の歌「愛である」、続いてトーンチャイムで「星に願いを」を演奏し、新しいスタートに花を添えた。

 運営母体の社会福祉法人イエス団の高田裕之常務理事は関西を中心に保育所やこども園を23園運営していることや、同園は災害時の避難所になることも説明し、「これまでの4園の歴史を大切にし、みなべの人々に尽くす園にしたい。子どもたちの未来を育み、幸せのより所となることを祈ります」とあいさつ。来賓の小谷芳正町長は「今日から通園してにぎやかになります。職員の皆さんは使命感を持って健全育成をお願いします」と期待し、原田覚町議会議長のあと中早良太保護者会長は「親として安心して子どもを預けられる」などと祝辞を述べた。

 このあと0~2歳児、3歳児、4歳児、5歳児の4部に分かれて入園式を行い、全園児146人が入園。神谷羊子園長は「毎日いっぱい遊んで、もりもり食べて、心も体も大きくなりましょう」と園児を歓迎した。

 町では、安全安心な子育て環境の整備として、津波被害が心配される愛之園保育園、南部幼稚園、南部保育所の3園を1園に統合し、高台に移転。園児数が減少した岩代のひかり幼稚園児も通うことになり、4園が一体になった施設となった。