「住民の明かり、子どもの憧れに」と津田新署長

 県警の春の1次異動が28日発令され、御坊署の新署長に津田陽三警視(55)が着任。「警察は正義の味方。頼りにされ、住民の明かり、子どもの憧れであれるよう、安心安全を守りたい」と、新体制のスタートに力強く抱負を語った。

 和歌山市出身で、1985年4月に警察官となり、和歌山西署を振り出し、警備部門を中心に、千葉県警成田国際空港警備隊や串本署、警備部機動隊、管区機動隊、県消防防災課、警備部警備課に勤務。95年には阪神・淡路大震災の被災地に赴き、管区機動隊では分隊長を務めた。

 警部昇任後は和歌山東署地域課長代理、湯浅署地域課長から警察庁警備課災害対策室への出向を経て、警備部警備課緊急事態対策室調査官、和歌山東署警備課長、警備部警衛対策課調査官を歴任。2012年には津波避難推進官に任命された。

 警視になってからは警備部の警衛対策課警備対策官、警備課警備管理官・災害対策官、田辺署副署長、交通部交通企画課次席、警備部警備課長。今回が初めての御坊署で、「前任の的場(克郎)署長から、『自然が豊かで人情味があって温かいところ』と聞いていますが、母の実家が旧美山村(現日高川町)ですし、業務で何度も来ていますので、なじみ深いところなんです」と話している。

 着任に際して、「警察の理想像は正義の味方であるべき。住民に頼りにされ、そして困ったときは暗いところを照らす門灯であり、また子どもたちの憧れの存在でありたい」と決意新た。「先輩方から脈々と受け継がれてきた伝統を署員とともに引き継いでいきたい」と力を込める。

 「なせばなる」を大事にしており、「何もしなければ先には進まない」。趣味はランニングで、「管内のいろんなところを見てみたい。新しい出会い、ふれあいを楽しみにしています」と笑顔を見せている。