先日、久しぶりに御坊市内の焼き肉屋に行ってきたが、午後7時頃には順番待ちの行列ができるほどの繁盛ぶり。本県に出されていた新型コロナのまん延防止等重点措置が今月6日で解除され、東京や大阪など都市部も含めて21日には全面的に解除。飲食店の時間短縮営業もなくなり、我慢していた外出や外食の欲求が一気に爆発しているようにも思える。政府も落ち込んだ経済を立て直そうと、旅行割引の「GoToトラベル」の再開を検討中。和歌山県でも実施を見送っていた「わかやまリフレッシュプランS」を4月1日から始める。

 県内のコロナ感染者状況をみると、1月上旬から感染者が出始め、その後急激に増加。2月2日には599人で過去最多を記録、しばらく400人、500人台が続き、2月中旬から200人台で下げ止まり。3月中旬からようやく100人台に入った。今回の第6波では感染拡大のスピードがこれまでとはけた違い。そのうえ、ピークアウト後の減り方が鈍いため、感染の再拡大につながるリスクも高いと言える。さらに感染力が強いとされる「BA・2」や「デルタクロン」の変異種の登場も気がかりだ。

 何よりもいまの時期は人事異動や卒業、入社、入学で人の動きが活発になり、宴会や花見、歓送迎会なども開かれ、すでに送別会などでクラスターも発生している。救世主とされるワクチン接種も完全ではなく、接種が済んだからといって油断は禁物。結局のところはマスクや手指消毒、換気、ソーシャルディスタンスなど基本的な感染症対策を徹底することに尽きるのだろう。焼き肉をジュージュー楽しみながらもまだまだ気を抜けない。

(吉)