学校で国家試験合格を喜ぶ6期生

 今月1日、御坊市の日高看護専門学校(鳴尾悦子学校長)を卒業した6期生31人(男6人、女25人)は25日、全員そろって看護師国家試験に合格した。

 この日午後2時すぎにインターネットで合格発表があり、学校に集まった卒業生が合格者の受験番号が表示されるのを固唾(かたず)をのんで見守った。学生ホールに設置された大画面モニターに1人も欠けることなく番号が並ぶと、教職員も一緒に「やった~」と喜び、抱き合って涙ぐむ卒業生もいた。

 今年の全国の合格率は91・3%(新卒受験者は96・5%)で、同校は3年連続の100%。鳴尾学校長は「2年続くコロナ禍で心配なことは多く、国家試験会場に全員を送り出せ、無事合格できたことにほっとしています。これから新しい場所で看護師としてのキャリアを積んでいってほしいです」と喜んでいた。

 ひだか病院に就職が決まっている新家大葵さん(21)=日高川町小熊=は「全員で合格できてよかった。看護師になっても学校がすぐ近くなので心強いです」、和歌山市の県立医大附属病院の看護師になる吉留拓磨さん(21)=由良町里=は「合格してうれしい。これからもめげずに頑張りたい」と話していた。
 卒業生のうち16人が日高地方の医療機関に就職を予定している。