昨年8月以来の「ぱしふぃっくびいなす」

 御坊市の日高港に31日と4月27日、クルーズ船が入港する。31日は日本クルーズ客船が運航する「ぱしふぃっくびいなす」(2万6594㌧)、4月27日は商船三井客船の「にっぽん丸」(2万2472㌧)。いずれもコロナ対策を徹底、客数を絞り込んだなかでの寄港となり、接岸場所周辺への一般の立ち入りも制限される。

 昨年8月13日以来4回目のぱしふぃっくびいなすは、3月28日から4月1日まで横浜発着の「春爛漫黒潮海道クルーズ~新宮・高知・日高~」で31日、2016年9月22日以来7回目のにっぽん丸は、4月25日から28日まで横浜発着の「春の味覚クルーズ~紀州日高~」で27日、いずれも日高港塩屋第一岸壁へ入港。

 両船は日本外航客船協会が策定した外航クルーズ船事業者の新型コロナウイルス感染症予防対策ガイドライン、日本海事協会の認証を受けた規定にのっとり、全ての乗客・乗組員が乗船前にPCR検査を受けるなど対策を徹底した運航。寄港地での上陸、帰船時に体温測定や体調確認が行われるとともに、寄港地での陸上ツアーでもバス乗車人数制限等の対策がとられる。

 日高港でも、入港セレモニー(花束や記念品の贈呈)や船内見学会は行われず、乗客向けのお出迎えや物産販売イベントで地域住民の参加を制限。市はクルーズ船を安全安心に受け入れるため、人と人との不特定接触による感染防止対策を講じる。また、第一岸壁内の資材等の保管状況を踏まえ、保安上の観点から地域住民の同岸壁内への立ち入りも制限。住民に理解を求めている。