練習を重ねた歌とダンスを披露

 日高高校・附属中学校合唱部の第46回定期演奏会が20日、御坊市民文化会館で開かれた。コロナの影響で観客は保護者ら関係者のみだったが、練習の成果を思いきり発揮してパワフルな舞台を披露した。

 舞台は2部構成。1部では金子みすゞの詩に相澤直人が曲をつけた「誰にも言わずに」から3曲、人気グループback numberの「水平線」などで美しいハーモニーを響かせた。

 2部は恒例のミュージカルで、今年は1960年代アメリカを舞台としたミュージカル「Hairspray―ヘアスプレー―」。明るい少女トレイシーは友人に勧められ、地元の若者向けテレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」に出演。一夜で人気者となる。出演者らと交流する中で「黒人はブラックデーにしか出演できない」など人種差別の問題を知り、デモに参加するなど差別撤廃に立ち上がる。60年代のポップな音楽に乗せて、自分たちで訳した歌を高らかにうたい上げ、リズミカルなステップで物語を表現。大きな拍手が送られた。

 新卒業生のステージもあり、前村優佳さん、森川藍さんの2人がそれぞれ「この舞台に立てるのも支えてくれた皆さんのおかげ」と感謝の言葉を述べ、いきものがかりの「ありがとう」を歌った。