卒業証書を受ける本科卒業生

 和歌山高専(北風幸一校長)は17日、卒業証書、修了証書、学位授与式を行い、本科146人が卒業、専攻科29人が修了した。答辞では、コロナ禍で制限ある学校生活も学びと成長に繋げられたことを振り返り、培った経験を今後の人生に生かす決意を示した。

 本科、専攻科の各学科の代表者への卒業証書授与の後、北風校長が式辞。「皆さんが新たな段階へ踏み出すに当たり、まず高専で身に付けたことを土台に、それぞれの求められる役割に適応できるよう、知識や技術を的確に応用してください。その上で、将来の課題に対応するための研究をし続けてください」と激励し、「皆さんの先輩のたゆみない努力で、和歌山高専は高い評価と信用が築かれています。皆さんも先輩に続き、本校の名声をさらに高めていただけることに期待しています」とはなむけの言葉を送った。

 在校生を代表して生物応用化学科4年の河中啓吾さんが送辞を述べ、卒業生代表で環境都市工学科の東垣内葵衣さんが答辞。コロナにより制限された学校生活を振り返りながらも、「気軽に会えなくなったからこそ、久しぶりに会えたときの時間を大切にしました。コロナによる変化も思い出や学びの一つになり、さまざまな視点から物事を捉えられる大人になることができました。この5年間で培った経験を生かし、今後も立派な大人になれるよう精進したい」と決意を述べた。

 卒業生数は本科の知能機械工学科が43人、電気情報工学科が34人、生物応用化学科が33人、環境都市工学科が36人。専攻科はメカトロニクス工学専攻が14人、エコシステム工学専攻が15人。